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ありをりはべり

日常のひきこもごも

性分、

人と話すことが苦手だ。緊張してやたらにどもるし、説明を求められる場面では正直逃げたくなるときもある。

好きと得意は必ずしも関連しないというのはきっとこういうことで、人と話すこと自体は好きだ。

調子が良いとちょっとその辺で出会ったひとなどにも話しかけてしまうし、あんまり人見知りしないでしょうなどとも言われる。

ついでに論文等を発表する場においても、ほんとうは緊張で頭真っ白なのだが、何かが覚醒するのか質疑応答までスムーズだったりする。それは他人から聞いた話で、当の私は記憶があいまいなのでよく分からない。ただのお世辞という可能性もいささか否定できないので、あまり考えないようにしている。

 

人と向き合って話すことが怖いので、反射的に本心の上に幾重にも言葉のベールをかけて、しまいには本当に言いたいことさえ迷子になってしまう。語彙力がつたないので尚のことそうなる。

幼少期から思春期にかけて色々こじらせた結果、めんどくさい性分になってしまった。それでも、私が本心を隠そうと無理くり引っ張ってきた言葉のベールを、同じように無理やりにも取っ払ってくれた幾人かの友人、または見知らぬ人々のおかげで、少しはましになったのかと思う。

 

あなたが何を言いたいのかわからないと言われたとき、私だってこの気持ちをどう伝えたらよいのかわからないのだと、泣いてしまった時がある。

否、本当は伝え方を見つけていても、怖くて言えなかったかもしれないけれど。

 

怖さを持つことで、周囲の人間関係のしくみを知ってきたけれど。

怖さだけで向き合ってはいけないということも、わかってはいるのだけれど。

足かせに救われている感覚が生々しくて、まだ手放せないでいる。